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中高年のhojo記

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日本の八月

今年も八月が来て、八月は日本人にとって特別な月だから、やはり何も思わずには
通り過ぎることができない。

8月6日、9日、15日という日は、今年で65周年だった。
12日は御巣鷹山の25周年を迎えた。
あの時幼子だった遺児が結婚して、生まれたばかりの子どもを、御巣鷹に眠る父に
逢わせようと、初老の母とともに登る姿を見たことなどで、520名もの人たちの
一つ一つの家庭に流れたであろう、重い重い25年の時の流れを想わずにいられない。

8月15日が終戦の日だったはずなのに、実はソ連とはこの日の後に戦争を開始した
占守(シュムシュ)島という北の島があったということを最近知って、衝撃を受けた。
ソ連は日本との不戦条約を一方的に破って攻め込んで来、北方領土を占領したわけだ。

一方、今年の八月は、35℃以上の暑さが連日で、「猛暑」という天気用語が日常
になってしまった。クーラーを1日中つけているのが当たり前になり、今日も
熱中症で亡くなった人が何人も出たというニュースである。
もっとも、死亡に至るのはクーラーがあっても、逆に身体に悪いと思い込んでいて、
クーラーをつけない一人暮らし老人などが多いようだ。

所在不明老人というのが次々出てきたのも、この夏のショックな事件だった。
戦後65年の間に、この人たちが営々と築いてきた家庭が、家族が崩壊して行ったと
いうことか。日本の戦後はこんなにも家族の絆を弱くして、人と人のつながりを
希薄にして来た。それが世界第2位の経済力、便利な暮らしと引き換えにして失って
来たものだったとしたら、果たして私たちは何に向かっているのだろうか。
by mitakayoko | 2010-08-16 23:36 | 時事問題

これからの時代のヌシになる自負?の下に、世の無常を知る中高年だからこその底力とカラ元気を(たまに)放ちつつ、ホージョー記する


by mitakayoko